一眼レフで良い写真を撮ろう
バー

ぼかして撮る

「ぼかし」は雰囲気のある写真を撮るのによく使います。私が雰囲気イイ写真だな、と思うのは暗めの写真も多いのですが、まだ暗さを使いこなせないので、まずはぼかしについて。「ぼかし」はF値を下げる(小さな数字にする)とつくれます。F値のFはfocal(焦点、という意味)の略で、焦点距離をレンズの直径(厳密には違いますが)で割った値です。「ピントの合っている範囲」を被写界深度といいますが、それが狭ければボケている範囲が広くなり、広ければボケがなくなります。被写界深度はF値が小さいと狭くなり、大きいと広くなる、つまりF値が小さいとボケる範囲が広い、大きいとあまりボケない、ということです。

↓F値が小さいとボケる範囲が大きい 参照 Panasonic:知っておきたいレンズのこと

↓F値が大きいと背景がくっきり写る

背景が綺麗にボケていると、被写体が背景から浮いて見えるような写真が撮れるのです。なので、私は「ぼかし」を人を撮る時に多用します。人の写真を撮るとき、私が一番気にしているのは被写体の表情やポーズです。良い絵になるかどうかは被写体の表情に尽きるのではないでしょうか。他の技術的な諸々はイイ表情をどれだけ目立たせることができるか、の背景的なものだと思っています。背景が綺麗にボケていると自然に被写体に目がいくので、表情や仕草が際立つようになります。その人の魅力をどれだけ引き出した写真を撮れるか、というところをもっと練習したいですね。さらに、被写体の奥と、被写体より手前の2箇所をぼかすことができると雰囲気が出やすいです。

よりボケを出すには、ぼかしたいものと被写体との間に物理的な距離を作ると効果的です。私は、被写体と背景、手前の景色と被写体、というように2箇所を意識して、その間に距離ができるようにカメラの位置を考えるようにしています。

距離

ボケを使った写真を自分で撮る時は、被写体にピントが合うように注意して、背景をぼかすようにしています。ピントをしっかり合わせるのが意外と難しくて、今はまだAF(オートフォーカス)でしか撮ったことがありませんが、次は手動で合わせられるようになりたいと思っています。以前友人がモデルをしてくれていたとき、手動でのピント合わせに挑戦してみたものの、全く合わせられず。。まずは物で練習してからだな、と反省する羽目になってしまいました。

花の写真や人物撮影では背景をボカしたいことが多く、風景写真では画面の隅々までピントを合わせたいことが多いです。自分がどんな写真を撮りたいか?をイメージして、F値(絞り値)を自分で設定できるようになれば一人前ではないでしょうか。

またよく言われることですが、順光と逆光では輪郭の捉え方が全く変わるので、雰囲気の違う写真になります。友人にモデルになってもらった時の写真ですが、順光だと輪郭がくっきりと出て、逆光だと輪郭に燐光がかかったようになっているのがわかるのではないでしょうか。

逆光

順光

逆光では、カメラアプリのフィルターをかけたような雰囲気が出せることもあります。私はこれもシチュエーションの一部だなと思うので、こんな写真が撮りたい!と思った時にパッと出来るように、自分の引き出しに入れておきたい技術です。天候にもよりますし、中々思ったときにパッと撮れるものではなく、要練習…という感じです。