一眼レフで良い写真を撮ろう
バー

動くものを撮る

私も何か動いているものを撮りたくて、とはいえ友人など他人にモデルを頼むのはまだ躊躇していた頃、動物園に通っていました。動物園、おすすめですよ。意外と一人でカメラを構えている人、いるものです。特に最近は趣味でカメラをやっている人が増えている気がします。まぁ私もその一人なんですが。笑

少しきっかけがあって話すようになった私より少し年上の女性の方がいて、それ以来何かとよくしていただいて、今では一緒に1泊の弾丸撮影旅行に行く仲になりました。先月も香川県にある「日本のウユニ塩湖」と言われる父母が浜へ2人で行ってきました。このサイトのトップ画像にはこの時の写真を使いました。父母が浜へはバスで日帰りだったんですが、意外と神戸から近くて驚き、「ウユニ塩湖」という割には規模が小さくて驚き、最後は日没の絶景に驚き…。と、なかなか有意義な1日でした。そんな出会いもあったりします。笑 関西圏で動物園に行くなら、このサイトが参考になりました。
参考 どうぶつとふれあいにいこう!

このサイトを見て、近場の神戸動物王国や、少し足を伸ばしてエキスポシティにできたニフレル、マイナーどころの五月丘動物園などに行きました。余談ですがこのサイトで天王寺動物園を見て、私は大阪の南部出身なので懐かしくなって行ってみたのですが、十数年前とは大きく様変わりしていて驚きました。昔の天王寺動物園を知っている身としては「本当に綺麗になっているのか…?」と半信半疑で、実家に帰りがてら訪れると「てんしば」は今や観光地になっていました。天王寺動物園の手前の広場といえば、浮浪者が集まる“ばっちい”場所だったのに、洒落たレストランがたくさんあって流行りのボルダリングができる施設などもありました。若者が集まるのも納得です。お近くの方は是非。

純粋に動物を撮るには、私は接写が好きなのでニフレルが良かったです。このページの写真は全てニフレルで撮りました。順路の最後に小型の動物たちがほぼ放し飼いのようになっている空間があって、動物たちがごく近くで走り回っています。普通の動物園では檻の外から望遠レンズで狙うことになりますが、ここでは被写体から30cmの近さから撮ることができます。動物の表情をしっかり捉えられる距離で、とても楽しかったのを覚えています。

孔雀

動くものを撮る時は、AFモードと連写モードの2点が重要なポイントです。

1.連写モード

まずは連写モードにしてシャッタースピードを速くします。そうすると被写体をぴったり止めて撮影することができます。1/500秒や1/1000秒にすると、飛行機や車など高速で動くものでも静止画を撮ることができます。ただ、その分暗い写真になってしまうのでisoやF値で調節しないといけません。それでもまだ暗いことが多々あるので、そういう時は加工で露光を上げます。私はphotoshopの無料版で作業していて、特に「明るさ」と「コントラスト」の機能を使うことが多いです。

加工前、暗い

加工後、明るい

逆にシャッタースピードを低め(1/250秒や1/125秒)に設定して、動物が動いている感じを出すこともできます。これは結構難しくて、例えば顔ははっきり写って欲しいけれど手足だけブレさせたい、となると、撮る側は「顔は静止して手足を高速で動かして欲しい」と思うわけです。が、動物にそんなことを頼めるわけもないので「どうピントを合わせるか」がより重要になります。私は大抵置きピンで撮っています。置きピンについては、次に詳しく説明します。下の写真は、うまく撮れなかった失敗例です。

顔にピントが合っているが、手足がブレていない

顔がブレてしまっている


2.AFモード

AF(オートフォーカス)とはカメラが自動でピントを合わせてくれる機能のことですが、AFの中にも種類があり撮影したいシーンや被写体によって使い分けることができます。カメラの種類によっても違うのですが、大抵はこの2種類です。

イ.シャッターを半押しして一度ピントが合うとその場所でピントを固定する
ロ.シャッターを半押ししている間、ずっとピントを合わせ続けてくれる

一般的には、静止画を撮るときはイ.のモード、動くものを撮影するときはロ.のモードを使うようです。ロ.のモードでは、一度被写体にピントを合わせると、ピント範囲が被写体を追いかけてくれるのです。とても便利な機能ですが、ピントを合わせにくい被写体(背景と色が似ていてカメラが境界を認識しづらいものなど)の場合は背景にピントが合ってしまい、撮りたい写真が撮れない、ということもよく起こります。

どこにもピントが合っていない

魚にピントが合っている

私はこれが煩わしいので、大抵置きピンで撮っています。「置きピン」とはあらかじめピントを一点に合わせておいて、そこに被写体が入って来たときにすかさず撮る、という手法です。この場合、AFはイ.のモードを使います。最初に合わせた場所でピントを固定しておく、という理屈です。
特に電車や車など、どこを通るかが予想しやすいものを撮る時によく使われます。動物は動きを予想しづらいので、納得のいく写真を撮るには非常に時間がかかったりします。個人的には、置きピンで撮ると成功率が格段に上がると思います。